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老猫の死 ⑫ 【最終話】

なくなる前の日のミミ 日々自分のペースで淡々と生きるミミの姿に、力をもらっていたな、と思います。気持ちが焦る日、人の顔色が気になる日、冴えない日、そんな日でもミミがあくびして毛繕いして昼寝している姿を見ていると、どう...

老猫の死 ⑪

掃除をしていると、ひょこっとミミの毛が出てくる。ミミのおもかげを感じながら毎日をすごした。 ※次で最終話です。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

老猫の死 ⑩

夫とミミのことを話している時は、少し気持ちがやわらいだ。日々何気なく撮っていた、ミミの写真や動画。当たり前にミミがいる風景は、今ではとても特別なものに見えた。

老猫の死 ⑨

病院の先生と相談して決めたこととはいえ強制給餌をしなければ、こんなにトイレとベッドを往復させずに済んだのではないか、と激しい後悔に襲われた。 ミミごめんね、ごめん、と言いながら便にまみれたお尻をふき続けた。 すべて出し...

老猫の死 ⑧

力の入らない手足を引きずりながら、頻繁にトイレへと向かうミミ。絶対にトイレ以外では用を足したくないという凄みを感じる。見ていられず、途中からは抱っこしてトイレまで運んでしまった。 結局、ごはんをシリンジであげることは断念した...

老猫の死 ⑦

猫は体調が良くない時、外敵に襲われる危険のない静かな場所を探し、じっと回復を待つ…と言われていますよね。死際に姿を消すと言われているのは、ひっそりそのまま息絶えることがあるため、とも。 ミミがカーテンの中へ中へ、部屋の隅へ隅...

老猫の死 ⑥

この頃、病院の先生に教えてもらった「コルディ」という免疫力を上げるサプリを、ごはんにかけていた。しかしが食べる量はほんのわずかになっていたので、サプリは規定量を摂取できていなかったと思う。 サプリメントに関しては、精密検査を...

老猫の死 ⑤

一度の細胞針検査では結果が出ず、日を改めて何度か検査をした。細胞針検査では明確な診断はつかなかった。最終的にエコーの状況から「肝細胞癌」と考えるのが妥当ということになった。合併症で膵炎を起こしており、「ブレンダZ」という抗炎症薬を...

老猫の死 ④

血液検査の結果に安堵する一方で、体調不良の原因を特定する材料がないということでもあり、先生は頭を抱えていた。 「数値が良くないところがあれば、原因も特定しやすいし、治療方針が立つからね。どうしたもんかなあ。」 翌日、お...

老猫の死 ③

午前中、元気がない・雰囲気がいつもと違うような…と思っていたら、お昼をすぎても何も食べず、おやつのおかかも、夕食も食べなかった。
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